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メルマガ第57号

御社は若手社員に「夢」と「希望」を与えていますか?

  バブル崩壊後長らく続く『失われた○十年』のせいか、日本の若者が若者らしい「夢」を見なくなったように感じているのは私だけでしょうか? (そもそも「夢」を見ない若者は「若者」と呼べるのでしょうか?)

  しかし若者側にだって反論はあるでしょう。「若者が夢を見られないような社会にしたのは、あなたたち大人なんじゃないですか?」 お説ごもっともです。そのお詫びと言ってはなんですが、不肖角川が若い皆さんに「夢」と「希望」の持てるお話しをしたいと思います。

  私が新入社員だった頃、新人はまずは課長になることを第一目標にしたものでした。それから30年、昨今「課長昇進を拒否する若者」が人事関係者の悩みとなっています。若者から見て「課長(GM)」という職位に魅力がなくなったのでしょう。魅力がなくなった理由はよく分かります。収入が落ちる(課長手当<残業手当)上に、責任が重くなり私生活も相当犠牲になるからです(その上メンタル不全発症率も高いようですね)。

 しかも会社は課長研修で肝心の組織マネジメント技術を教えないのですから、兵士を丸腰(非武装)で激戦地へ送り込むようなものです。これでは「課長にしてやるから死んで来い!!」と言っているのと大して変わりません。昨今の激変する経営環境下、組織マネジメントの最前線に立つ課長に鉄砲(業務管理システム)の一つも持たせない『日本企業の非合理性』には正直(私自身の非力さを含めて)悲しくなります。

  ここで話はがらりと変わるのですが、セミナー開催日が近づくと講師には受講者名簿が送られてきます。それには受講申込者の社名・部署名・職位・氏名等が記載されているのですが、先日某社で行った『設計部門の「見える化」セミナー』のリストに、最難関とされるT大学の工学部○○研究室がありました(職位未記入)。

 今まで500名を超える方に教えてきた私ですが、大学の先生に教えるのは未経験ですし、そもそも私の組織マネジメントセミナーに一体何を期待されているのかとても気になります。

 ところが当日お見えになったの20代の修士課程の学生さんでした。機を見て受講理由を伺うと、「私が現在関わっているNPO法人で組織マネジメントの重要性に気づいたため受講しました」とのことでした。随分としっかりした学生さんだなぁ、と感心しました。

 その後いつも通り講義を終え、彼の受講者アンケート(添付 ①受講者アンケート参照)を見るとこう書いてありました。「このセミナーの内容は新入社員の研修にも有効であると感じました。若いうちから管理職の立場になった気で仕事に打ち込むように意識できると主体的に仕事するようになり、またモチベーションも上がると思います(希望も持てるお話だったので)。「管理職になりたがらない若者」問題の解決策?

 これを読んで私は愕然としました。当セミナーは完全に管理職向けと思っていたのですが、担当者レベルにも有効であり「管理職になりたがらない若者」問題の解決策にもなることを彼は教えてくれました。まさしく「教えることは教わること」ですね。Oさん、本当にありがとうございます!!

 御社は若手社員に「夢」と「希望」を与えていますか?

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