⑩TMS研メルマガ一覧表

メルマガ第7号

御社では新任課長さんに「有効な」研修を行ってますか?

 私のセミナーでは冒頭に受講者一人ひとりにニーズ把握の目的で、①ご自身の業務で今一番困っていること②当セミナーに期待すること③セミナープログラムで一番興味のあるチャプター、の3点について話してもらってます。

 先日行った『間接業務の見える化』セミナーで、ある新任課長さんが次のような話をしてくれました。「私は先日課長になったのですが、管理職として自部署業務の一体何から手を付けて良いのか分らず本当に悩んでいます。そんな時このセミナーの案内チラシを見て、ここへ行けば悩みが解決するかもしれないと思い、受講を申し込みました。」

 なかなか深刻なお悩みでセミナー講師も責任重大ですが、実はこういった方は過去にも数名お見えになっています。会社でも課長昇進時に立派な研修を受けているはずなのに、なぜ私のセミナーに来てくれるのでしょうか? その根本原因は会社で行う課長研修の内容にある、と私は考えています。

 前職で総務部に在籍中に、会社が親会社の100%子会社となり、新任課長研修も親会社のプログラムで行われることになりました。その時私は初めて親会社の新任課長研修(全5日間)の内容を知りました。その概要は①経営者訓示②課長心得③部下の査定方法④部下の管理方法、等でした。④の部下の管理方法に非常に興味のあった私は、その研修に参加した人にテキストを見せてもらいました。そのテキストの内容は、部下の指導方法やメンタル不全者への対応等で、肝心のマネジメント方法については触れられていませんでした。正直「こんな研修が本当に役に立つのかなぁ」と感じたものです。

 親会社は日本では最大規模を誇る某グループの子会社で、当時従業員総数12,000人の大会社でした(数年前に吸収合併により消滅)。同社の新任課長研修の実態を知っていた私は、前述の新任課長さんの悩みを聞いた時、さほど驚きませんでした(この方の所属する会社も、誰もが知っている大会社です)。皆さんは、会社が行う新任課長研修があまり役に立たない(受講者ニーズを満たさない)理由は一体何だと思いますか?

 私は「これをやれば部下(部署)のマネジメント(管理)は出来る」というツールに欠けていることが、その最大の原因と考えています。初めて予算と部下を与えられ、その責任の重さに緊張しているはずの新任課長さんには、「コーチング方法」や「リーダーシップ論」等の抽象的な内容では「管掌部署の成果の最大化を図る」というミッションを達成できるのか?と思うのも無理はないでしょう。また、そのように思われた方が私の『間接業務の「見える化」』セミナーに来ていただいているようです。

 同セミナー間接業務の「見える化」ツールとして紹介している『オールインワンシート(AIOS)』は、その開発時にある新任課長の意見を取り入れた経緯があり、もともと新任課長向けに作られています。その課長さんは親会社の経理部主任から子会社の総務課長へ赴任した方で、過去に全然経験のない業務の管理職を任され相当悩んでおりました。そのような経緯から、AIOSは昨今よく見受けられる課長昇進と同時に他部署へ異動!!というかなり乱暴な人事異動でも、その効果を検証済みです(業務の実態を知らなくてもマネジメントできます)。

 最後に前述の受講者(新任課長)の受講者アンケートをご紹介して、今回の事例紹介を終わります(受講者アンケートは無記名式で行っていますが、本人が笑顔で私に手渡してくれたため回答者が特定できました。またその際に、今回のメルマガ転載にもご快諾いただきました)。

 「このセミナーを受講して、頭の中が随分すっきりしました。是非実践したいと思います(某石油会社 Kさん)」

 Kさんのご健闘をお祈りします。

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