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メルマガ第73号

あなたは会社の現状に「危機感」をお持ちですか?

  平成30年の終わりごろから書店の店頭には『平成30年間の総括本』を見かけるようになりました。それらを読むと、平成とは日本の国力が衰退した時代だったことが色々なデータで示されています。しかも国力衰退問題について、これといった有効な対抗手段が講じられてこなかったことも分かります。

  この30年間密かに、しかし確実に迫り来た「危機」に対処しなかったツケは、人類史上初めてという「少子高齢化」というダブルパンチで今日この国の存続を脅かしています。

 日本在住30年に及び、現在小西美術工藝社(寺社仏閣修復業)の社長であるデービッド・アトキンソン氏は、日本人の民度の高さを熟知しているだけに、平成30年間の日本人の無為無策ぶりをずっと不思議に思っていました。そしてその原因は「日本人が分析をしないこと」という結論に達しました。

 「データを検証し分析する」という行為は、論理思考(ロジカルシンキング)の基本ですが、日本の大学(特に文系)ではなぜかしら教えているところが稀です。私の前職の経営者や部課長の思考回路も「同じことを親会社ではやっているのか?」「同業他社はやっているのか?」「労働組合は反対しないのか?」等で判断しているようで、私がデータに基づき組織マネジメントシステム(OMS)の必要性を説いても「角川の言うことは分かるんだがなぁ………(無言)」という人ばかりで、「よし、OMSの自社構築に挑戦しよう!!」と言ってくれた方は部長2人だけでした(その後、会社が潰れそうになり、慌ててOMSを構築しましたが…)。

 この対談に「数字・ファクト・ロジックで考えたら、誰でも思いつく普通の意見を言っているだけなのですが、社会常識と会わない意見は、外国人だったり変人の意見ということになってしまう。これが、この国の根本的な衰退の原因」と書かれていますが、まったく同感です(私が前職で変人扱いだった理由もこれなのでしょう)。

 またデービッド・アトキンソン氏は「日本の生産性が欧米に比べて低い理由は、マネジメントがダメだから」と断言されています。同氏によると、下記の3つの問いを日本人にしても、まとな回答が返ってきたためしがないそうです。

  1. 日本の経営がすばらしいなら、なぜアメリカ、ヨーロッパ、日本という3つの先進地域の中で、日本の成長率が一番低いのか?
  2. なぜ日本人は年間2,000時間も働いているのに、1%しか成長しないのか?
  3. なぜヨーロッパは1,500時間以下の短い労働時間で2%成長しているのか?

  このメルマガ読者(私のセミナー受講者)の皆さんなら、この問いに答えられるはずです、「欧米で普及しているOMSが日本では普及してないからです」と。

  今後国際社会で日本が先進国として存続するためには、生産性向上が必須であり、そのためにはマネジメントを何とかしないといけない、つまりOMSの自社構築が最優先事項である、というのが今号の結論です。

  また、この対談には書かれていませんが、一つ重要なことがあります。欧米に比べ生産性が著しく劣る日本の間接業務に関しては、分析の前提となるデータすら存在しない、というこの国の実態です。

  数値データすらないところに「危機感」が生まれるはずがありません。受験に例えると、①志望校合格に必要な点数は何点か? ②現状何点なのか? の他、③受験日は何月何日なのか? すら分かっていないということです。これで受かったら奇跡以外何物でもありません。昨今厳しさを増す経営環境下、社員に「危機感」のない会社が生き残れるほど世間は甘くありません。

  業務改革に一番大切なのは「このままでは本当にヤバいぞ、この会社は」という
「危機感」です。

 あなたは会社の現状に「危機感」をお持ちですか?

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